お仏壇は信仰の中心である仏さまを祀る場所です。
また同時に、お亡くなりになられた
方々は「仏さまになる」という考えから、ご先祖様を祀るところでもあります。
その形は、各宗派の本山を模してつくられていて、いうならば、お家のなかに
設けたお寺です。
一般の人びとがお仏壇を家庭内に置くようになったのは江戸時代からです。
お仏壇の種類
お仏壇には金仏壇と唐木仏壇、家具調仏壇の3種類があります。金仏壇は、杉、檜、松等の
素材に黒の漆塗りを施し、内部を金箔や金粉で仕上げます。豪華ななかにも威厳を
たたえたその様子は「浄土」の世界を表現しています。
唐木仏壇は黒檀、紫檀、シャム柿等といった木目の美しい木材を使ったお仏壇です。
その名称は、東南アジアを産地とするこれらの高級木が、かつて「唐木」と
呼ばれていたことに由来します。
家具調仏壇は、洋間等、現代の暮らしに溶け込むようにデザインされたものです。
お仏壇のサイズと置き場所
形では、床置きタイプと上置きタイプの2種類があります。ご購入をお考えの際は、 ご安置される場所をあらかじめ決めて、奥行きと幅、高さを計測しておかれますと、 お選びいただく時に便利です。床置きは、地袋のあるお仏間や低い台の上にご安置 するものと、床に直接ご安置するものがあります。上置きは、家具の上や棚の上に ご安置できます。
お仏壇の向き
必ずここに置かなければならないという決まりはありませんが、一戸建てで仏間がない 場合は、座敷の客間、または居間がよいでしょう。マンションであればリビングに。 お仏壇にとってよい環境は、風通しがよく湿気が少ないこと。そして最も大切な ポイントは、直射日光やエアコンの風があたらないことです。日本の気候からすれば 、お仏壇を南に向け、北の場所に安置すれば、風通しもよく、日照条件も最適です。 家族が集まりやすく、お祈りをするのに静かで落ち着ける場所であることが理想です。